美術館と宮殿

コロンブスの家（Casa Colombo）
ポルト・サント島（Ilha do Porto Santo）は、1418年にエンリケ航海王子の命令で行われた発見の航海において、ポルトガル人が発見した最初の島です。しかし、この島の存在はそれ以前から既に知られており、1370年頃につくられたメディチ家の地図に「ポルト・スコ」の名で記載されています。

バルトロメウ・ペレストレロは、ジョアン王子一族の使節として、この島の占拠を取り仕切ることを許可されたと考えられています。この地位は、ペレストレロをこの島の総督とする1446年11月1日付の手紙によって正式なものとなりました。彼はドナ・イザベル・デ・モニスと結婚して娘をもうけ、この娘フィリッパ・デ・モニスが後にクリストファー・コロンブスの妻となります。この結婚は1479年か1480年のことと考えられています。コロンブスの弟バルトロメ・デ・ラス・カザスによると、2人はマデイラ（Madeira）とポルト・サントに住み、1482年にここで一人息子のディオゴが生まれたということです。

ディオゴが父コロンブスのカリブ海への旅に同行することはありませんでした。しかし、1506年5月20日にコロンブスが亡くなった後、ディオゴは1492年の4月17日のサンタ・フェ協定で定められたすべての称号、地位、特権を受け継いでいます。ディオゴ・コロンブスはその後1523年2月24日に亡くなりました。

コロンブスの家は、ポルト・サントの歴史を記録する幅広い文献や資料を統括する博物館の本部として使用されています。