保護区

バランコス (Barrancos) のスペイン国境にあるノウダル自然公園(Parque de Natureza de Noudar) は、農業と林業が自然生態系に深い敬意を持って営まれ、保全された環境を維持しています。

景観の大半をトキワガシの植林が占める公園は、北はアルディラ川 (Rio Ardila) 、南はリベイラ・ダ・ムルテガ (Ribeira da Múrtega) の小川に接しています。中心部には、威風堂々とした防御拠点のノウダル城 (Castelo de Noudar) が一際存在感を放っています。平原を見渡せる城は、この地域有数の展望台となっています。豊かな植生により、この公園はシカや野生のイノシシにとって理想的な生息環境となっており、クロコンドル、ナベコウ、ツル、オタテヤブコマドリ、クロサバクビタキ、ニワムシクイなど、さまざまな種類の鳥が集まっています。

公園見学にあたっては、まず理解センター(Centro de Interpretação)を訪れましょう。モンテ・ダ・コイタディーニャ (Monte da Coitadinha) にある理解センターは、 レストランや図書室などを備え、観光客を迎える素晴らしい環境が整っています。また、自力で、あるいはデジタルガイドの助けや、地理的情報が付加されたコンテンツを持つマルチメディアPDAアプリによって辿ることのできるハイキングトレイルに関する情報も提供しています。トレイルは徒歩のほか、公園が貸し出す自転車や “Noucars” （太陽光発電の電気自動車）など、環境にやさしい全地形対応車の利用も可能です。見学者は、地元ガイドはもちろんのこと、事前に予約すれば、興味に応じて鳥類学、地質学、植物学、歴史や民族誌といった分野の専門家に案内してもらえます。