マデイラ諸島


イア・エアースボはポルトガルの歴史と地形について漠然としか分かっていませんでした。リスボンに行ったことはありましたが、その街については古く、美しい都市で興味深い細かな物事がたくさんあり、天気が良く、人も良いと記憶していました。マデイラについては大西洋の島であり、緑の山々と亜熱帯気候の、有名な強化ワインが生産されている地だというイメージでした。今回のマデイラ訪問は視覚的なインスピレーションの源となり、また、とても楽しい味わいの旅となりました。

20年前に訪れた記憶とともにマデイラに戻って来ると、驚きの再発見がありました。覚えていた傾斜の急な道、上り坂に下り坂、曲がりくねった道や曲がり角はスケッチャーにとっての新たな景色として現れ、牧歌的な風景のこの地に新たな意味を与えてくれました。この島は世界地図上では小さな点にすぎませんが、ケッタがその風景を描くとき、彼女の目にはとてつもなく大きなものとして映っていました。

マデイラでのスケッチツアーはこの島を訪れる人にとって欠かせない三つのテーマ世界遺産、自然、そして料理にそって作られています。これらのテーマはデンマークから来たイア・エアースボ、ポルトガル人のケッタ・リンハスの二人のアーバンスケッチャーズのスケッチに映し出されています。マデイラ諸島の景色はほとんどを海の青と自然の緑が占めています。

その自然の美しさゆえに世界中に名を知られているマデイラ島は、よく「大西洋に浮かぶ庭園」と呼ばれます。ここでは、丘の中腹一杯に広がる植物の色合いに対抗することができるのは、あらゆる場所で咲くエキゾチックな花だけです。その温暖で年間を通して安定した気候のため、ラン、ゴクラクチョウ、アンスリウム、モクレン、ツツジ、プロテア、その他多くの花々など、ほぼすべての大陸の花と植物を自然の環境のままで鑑賞できます。