ポルトガルのスロー・トラベル
行こう、さすらおう、見知らぬ街に迷い込もう
ポルトガルは年中魅力あふれるデスティネーションです。でも真にポルトガルの魂に触れたいなら、旅のスピードを緩め、田舎の隠れた宝物やあまり知られていない地域の探訪に時間を割くことは欠かせないでしょう。
貴方のペースで見るもの、することを選ぶ自由を持ちながら、貴方自身を解き放ち、多様性に富んだ風景、グルメから立ち上る香りや味、独特の文化と伝統、自然が奏でる音、ファドやギターの音色などのポルトガルのあらゆるエッセンスを味わい、国の端から端までを横断する国道2号線に沿ってポルトガル内陸部を探訪し、地域のコミュニティと交流しましょう。
ポルトガルでは、スローな旅をするととりわけ満足度が高くなります。この国には、片岩の村々やポルトガル中央部にある歴史ある村々のような小さな村々や歴史的な街々が無数にあります。そこでは時間がゆっくりと流れ、気さくな人達がいつもビジターを歓待し、伝統を教えてくれます。
UNESCOが認定した自然公園・保護区、ジオパーク、そして生物圏保護区は、ポルトガルが屋外活動に好ましい目的地でもあることを示しています。屋外活動としては、バードウオッチング、星の観察などのどちらかというと静かに観察するものから、カヌー、ラフティングなどのアクティブなもの、そして徒歩やバイクでネイチャートレイルを辿るものまであります。貴方自身のペースでなければ気づかずに通り過ぎていたアロマや音を感じながらご体験いただけます。アレンテージョ(Alentejo)とヴィセンティナ(Vicentina)海岸に沿って延びるヴィセンティナ・ルート(Rota Vicentina)のような海沿いのルートを選ぶにしても、アゾレシュ(Azores)諸島やマデイラ(Madeira)群島などの山を登り下りするルートを選ぶにしても、トレイルの選択肢は無限にあり、体を動かす体験をしながら地元民とふれ合いたい方には良い選択です。
多くのスローな旅行者にとって、アレンテージョ地方は、鉄板のデスティネーションです。この地方ののんびりした空気のおかげで、貴方の活動はよりゆったりとしたものになり、貴方の肌、緩やかな丘陵地帯、ブドウ園、オリーブ園を照らす暖かい日射しを感じたり、友人らとゆったりしたランチタイムを過ごすなど、暮らしの中のちょっとしたことから幸せを感じるようになるでしょう。またスローライフ・アプローチで人生を楽しむフィロソフィーである「ヴァガー(Vagar)」をベースとしたコンセプトのもと、2027年ヨーロッパ文化の首都(2027 European Capital of Culture)になる予定の歴史ある街、エヴォラをじっくり味わうようになるでしょう。
訪問したら、地中海の食事を味わう時間を取ってください。UNESCOの世界遺産に認定されたポルトガルグルメのアイデンティティの一部です。 地中海食は、新鮮かつ天然で大半が地元で取れた生産物を使用し、オリーブオイルを使用し、鮮魚が常にあふれ、赤い肉は少ししか使わず、フルーツ、穀物、緑の野菜を活用していることがベースとなっており、この食事のあらゆる要素は健康的な生活の鍵になっています。旬の食材を使い、よりサステナブルで、地域の店舗やマーケットから購入することを好むので、地域経済を支える役割も果たしています。
注記:これらの体験は急いで回ってはいけません。ポルトガルが提供している全てのものを深く知るために時間をかけてください。生涯にわたる思い出となることでしょう。