アレンテージョ
世界で最もユニークな真の音楽表現はポルトガルの文化遺産です。それはカンテ・アレンテージョ(Cante Alentejano)といい、2014年にUNESCOによって無形文化遺産に認定されました。男女混声のグループで楽器を使わずにコーラスで歌うカンテ・アレンテージョ(Cante Alentejano)は、ベジャ(Beja)地区(ベジャのダウンタウン)の街ごとに特色がある民俗音楽です。
ポルトガルを一気に横断し、アレンテージョ (Alentejo) 北部に入ると、そこには 親切な人々が暮らし、広大な地平線が見渡せるサン・マメーデ自然公園 (Parque Natural de São Mamede) があります。ここが初めての方は、車を使ってポルタレグレ (Portalegre) 、 マルヴァオン (Marvão) 、 カステロ・デ・ヴィデ (Castelo de Vide) の3ヶ所をぜひ訪れてください。
西の海岸に沿って、ロータ・ヴィセンティーナ (Rota Vicentina) に向かいましょう。険しい断崖絶壁の間に海が見えてきます。時には、見渡す限りに咲き誇る野草が出迎えてくれるでしょう。これ以上に散策を楽しめる場所があるでしょうか…このハイキング・コースはヨーロッパで最も美しく、保護されている沿岸地域にそって400 ㎞ 近く伸びています。
ワイン生産地として長い伝統を誇るアレンテージョのワインは、その風景と料理と同じくらい独特です。その品質の高さと独特の香りと色に驚かれることでしょう。地平線が果てしなく広がるアレンテージョは、強く耐用性のあるコルク樫が根付く土地で、かつては小麦畑が広がっていました。現在、小麦畑は広大なブドウ園と変わり、その広大な土地と熱を利用して生産されるワインは、ポルトガルでも最高のワインの1つと称されています。