芸術と文化


ポルトガルの文化とこの国の地政及び歴史の間には密接な繋がりがあります。ポルトガルは欧州最古の国家であり、その大西洋沿岸という地政が地理上の発見の踏切台になっていました。ポルトガルの文化的遺産はアフリカ、アメリカ、および、アジアの影響を受け、建国以前から定住していた人々により、また当然のことながら、ポルトガル人本来の親しみやすく歓迎的資質によって特徴づけられてきました。

大変環境に優しく、ナチュラルで柔らか。必要に応じて温度を冷たく、または暖かく保つことができます。快適で居心地の良い環境を作り出すためにも使われてきました。コルクはポルトガルの最も特徴的な自然素材のひとつで、気づかないうちに生活の一部となっているのです。ワインボトルの栓は最もよく知られていますが、他にもコルクから作られるものがあります。アクセサリー、洋服、靴、家具、また床や壁のコーティングにも使われています。

国王の意志により、そして16世紀にポルトガルに存在した創造の天才達により始まったマヌエル美術は、正に、芸術の表現がポルトガル的に表現されたものです。大航海時代はポルトガルに素晴しい富と知識をもたらしました。当時、ポルトガルの探検者たちは辺境の地の文明を世界に知らしめ、多くの外国人芸術家達がポルトガルで働くためにやってきました。この文化の出会いにより、マヌエル様式が誕生しました。

歴史的な出来事と、世界のほかの国々から学び、その新しい知識を故郷の生活様式と故郷の大地に採用してきた人々の視野にいたるまで、ポルトガルには文化と遺産に独特な特徴があります。 この国を旅していく中で、これらの特徴がポルトガルの個性を作り上げていることに気が付くでしょう。それらは都市、モニュメント、風景の中に見ることができます。それぞれ独自の方法で、この世界の歴史の一部を物語っているのです。この理由により、これらは世界遺産として登録されています。